Norton Disk Doctor入門
―FAT障害FDの救済―
NDDのオプション設定を使うか使わないかによって天国と地獄の差が出る場合

  作業No.30431
前言 以前からわが社のDELL Dimension V400c (Windows98)のNDDでは救出できず、PC9821Xa13 (Windows95)のNDDだと救出できることが何度もあり、9800シリーズとDOS/Vの違いがあるのかな?もしくは、ノートンはいくつも買ったから、Versionが違うんだろうくらいに思い込んで、9821の方ばかり使っていました。
今回、その典型的な症例があり、仔細に作業プロセスとソフトの動きを検討した結果、バージョンは同じで、オプションの設定が違うだけで、失敗・成功が別れ、ハードやOSの違いではないことがわかったので報告する次第です。
症状 1.44MB Windows98のFD
ルートにワードファイルが6個入っている筈のフロッピーが開けない。
対応 詳細情報
1. Windowsでフォーマットされた新しいFDにDSKCPYで不良原本のバックアップを取りながら不良個所を特定する。@
セクター1、19、20、52、53がエラーでスキップされる。
これをWindowsで開くと下図の通り。
2. @をNDDの「診断」にかけると、FAT, フォルダ構造、ロストクラスタが修復されて、その結果はルートディレクトリが空白になって失敗。この時のオプションは「確認メッセージの表示」が選ばれていた。
3. もう一度@と同じFDを作成し、今度はオプションを「カスタム修復」にして「診断」を実行する。この時、カスタム修復の「選択」を見るとデフォルトは右図のように設定されているが、変更する必要はない。

「媒体記述子のバイトが無効です」
「2つのFATが一致しません」
「ルートディレクトリでエラーを見つけました」
「ロストクラスタを見つけました。209個のロストクラスタが6個のチェーンにあります。」
などなどの表示がでて、最後に6個のfile000x._dd形式のファイルが作成された。








ファイルの種類がワードだとわかっているので、拡張子をdocに直してクリックすると、見事6個の内5個のファイルが開いた。

4. この事例の教訓
NDDはオプションをカスタムにして使うこと。
用語 NDD: Norton Disk Doctor/ DSKCPY: Logitec社のDisk Copy Tool

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