FD救出 Q&A

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1.フロッピーを濡らしてしまった場合
  • FDの内側にはガーゼが張ってあり、これが水を含むと記録円盤を吸着して回転できません。無理に回すとキズがつき、救出不能になります。さらに一旦濡れたガーゼが乾くと表面が硬くなり、これも記録面にキズをつける原因になります。
  • したがって、濡らしたら、まず、そのまま装置にかけないこと!後はエキスパートの当店にお送りください。
  • 当店では以下の手順で救出作業しますが、ご自分でなさって損傷がひどくなっても当店は感知いたしません。
  • 外殻の尻の両隅の接着部をカッターナイフで切る。
  • 真中に金属円盤のついたフィルムを取り出し、水洗いし、完全に乾燥させる。
  • 別のいらないFDを同様に分解し、乾燥させたフィルム円盤を入れる。尻が開いている場合はセロテープなどで閉める。
  • これを丸ごと別FDにコピーする。

2.シャッターが外れてしまった場合
  • シャッターが外れたFDでも基本的には読み取れます。ヘッドがシャッターの厚みがない分0.5ミリくらいメディアに近づくのでエラーが起きるかも知れません。FDを取り出すとき、シャッターが閉まると必ずヘッドが離れる仕組みになっているので、シャッターがないときは取り出しは必ずアクセスランプが消えてヘッドが上がっていないと危険です。
  • 君子危うきに近寄らず。プロはシャッターを取り付けてから読み出します。取り付けは簡単です。FD1枚分解して研究しましょう。

3.削除したデータはもどりますか?
  • 一般の削除は文書リストやファイル名を削除するだけなので、データ本体は残っています。フォーマット(初期化)でも短時間で済む場合は、リスト部をきれいにするだけなのでまだデータは消えていません。物理フォーマットを5分間位やると空白パターンを上書きされて、もうだめでしょう。
  • 削除された領域は開放されているので、後に新しいデータを登録すると、浸食されます。浸食されていなければ復元の可能性があります。

4.OASYSの補助メニューの「フロッピー修復」で直らなかった場合でも、直せますか?
  • 「フロッピーに異常があります」とか「媒体08」とか表示されて修復できない場合はFDのブート情報のエラーで、当社で大抵直せます。
  • 特定の1文書だけ戻らない場合はその文書のデータそのものが破損していることが多いので難しいですが、リストが復活しても文書が化けている場合はリストと蓄積データの対応関係が狂っているだけなので、直せます。

5.ワープロのFDをWindowsパソコンにかけたら、エラーになって読めなくなりました。
  • FDデータのクラッシュの一つの原因として、Windowsパソコンにかけた時にFDの種別認識を誤って、最初のトラックを破壊してしまうこともあります。不用意にパソコンにワープロのFDをかけないことが肝心です。なお、当社はこの修復が得意です。

6.最後の3シリンダを除いて、全てフォーマットなしとはどんな状況ですか?

  • オアシスのパーソナル機で起きるフロッピィ事故の典型的な例の1つ。パーソナル機でも文書FDとして、2HDと2DD両方が使える機種のみで起きます。もともとは2DD専用機で作ったFDをこれらの機種に掛けている時に、本体がなんらかの理由でハングして、本体メモリを2HD形式でフロッピィ上に吐き出すのだが、フォーマットが違うので、2HDの記録領域を全部ノイズ化してしまうものと思われます。最後の3シリンダは(トラック4Dから4Fまでの0,1面)はもともと2DDしか使わないところなので、上書きされないで残ります。
    この症例を小生は10年くらいの間で10枚位診ていますが、救出は不能です。

7.昔のオアシスで使えた文書FDが新しいオアシスでは不良としてはねられるのは?

  • OASYS以外でも書院やRUPOなどでもおきますが、2DD専用機(OASYSでは30AF2までの機種)では、2HDのフロピィを文書FDとして初期化すると、2DD形式でフォーマットされます。同じ機種で使っている間はこれで問題ないのですが、これを2DD,2HD両用の機種(30AX以降の機種)に掛けると、まずフロピィの右下の穴をしらべて2HDと判断し、2HDの形式のフォーマットをさがします。これが見つからないと不良と判断します。
    それで、穴を塞いで、2DDとして読ませるわけです。

8.使い込み過ぎエラーについて詳しく教えてください。

  • ワープロ愛好家の中には、1枚のフロッピィを大事に何年も使いつづける方がいらっしゃいますね。書いたり消したり、消したり書いたりしてやりくりしていると、ある日突然不良メッセージが出て、修復メニューでも直らないという緊急事態が発生します。フロッピィの読み書き時には読書ヘッドが磁性体表面に一定の圧力で押し付けられているので、毎回必ず読むところが磨り減って壊れやすくなっています。この状態のフロッピィを調べてみると、大抵一番外側の最初に読むトラックのフォーマットが崩れています。私は<ブートデータクラッシュ>と呼んでいますが、他の部分は正常でもこれで致命傷なんですね。ここはオアシスなら初期化した時に書き込まれる文書FDの種別情報などだけなので、パッチングで首の挿げ替えをやると、簡単に蘇生します。
  • ところで、このクラッシュ状態にはソフト上のクラッシュと磁性体の表面が擦り切れている物理的なクラッシュがあります。どちらにしても長いこと使ったFDを初期化しなおして使うのはやめた方が無難です。

9.毎日使っているFDが、文書リストが空っぽで、残り文書量2行と表示されて、文書を開けません。

  • オアシスで文書数64とか128とかの限界まで使い切って、達成感みたいな満足を味わっている人をt突然襲うこの恐怖!どうもオアシスはやりくり下手みたいで、フロッピィの中が混んでくると起きるリスト・ミスのようです。ただしこれがどの程度の確率でおきているのか、現行機種ではもうこんなことはないのか、定かではありません。この症状の治療法では、文書リストをリセットして、消えている部分は蓄積文書データから目視で切り出すので、手間がかかります。予防法としては、FDは使い込まないで、半分位使ったら、新しいフロッピに替えるのが一番です。

10.WordやExcelの1ファイルだけが開きません。

  • アイコンがエクセルのマークで、開こうとすると途中でエラー表示が出るような事例では、別FDをWindowsでフォーマッティングしてから、異常部をスキップしながらVOLコピーして、それをノートンディスクドクターにかけると、秀丸などのエディターで制御記号入り生データを見ることができるまでになります。複写の時スキップしたセクターは数行分の空白になっているので、どこが悪かったのかは、すぐにわかります。しかし悪い個所がわかったところで、どう直せばいいのか?これが問題なんですね。・・・・ワードですと、そのままでもそこが空白になはなりますが、開くことがあります。UNICODEで表示して、読み取れる文字データをテキストファイルとして生かすこともできます。エクセルでは、整合性が見られているので、なかなかひらきません。対処法はここを見てください。⇒不良Excel・Wordfファイルかのデータ救出残存データからファイルを復元するファイルリペアソフトもあります。
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