Windows 10 起動途中で画面点滅
このところ(暇なものだから)読書づいていて、只今は「中井英夫全集[10]」と三田誠広「日蓮」を交互に読み始めたところ。この二冊は両方面白い。が、ふと読んでいた本から視線を上げると、ディスプレイがWindows 10の起動途中で点滅を繰り返している。思い出せば246際にある目黒区立大橋図書館まで運動を兼ねて自転車で遠出して来て、さっきPCが立ち上がるまでと本を読みだしてから、もう文庫本で30ページも進んでいる。この間ずっとブリンクしていたものか。だとするとこりゃいかん!と、対策を始めました。
「デリダ伝」の読み方
本を吸盤の取っ手の上に立てて、折り畳みベッドを机のへりまで近づけると、寝た姿勢で読めます。
後ろから見るとこうなっています。
ARGOTECHNOS21 3-Mode Floppyドライバ
修復作業に使っているPCの内、DELL Dimension V400C (Windows98)が活躍の度合に応じて何度となく壊れるので、そのたびにPCを入れ替えたり、HDDを入れ替えたりしてOSや必要なドライバ、常用アプリや細かいツール一式をインストールし直すのが大変な作業です。
今回もOSから全部やり直しとなって、はて?最重要の3-mode Floppyドライバはどうやってインストールしたんだっけ?と、これが全然記憶にないことが判明。歳は取りたくないものです。 FD装置を取り外してラベルを見ると、DS-34A SAFRONICとなっていますが、WEBを参照してもメーカ提供のドライバは見つからない。
Windows 8.1がMBRのハードディスクを認識しない
Quantum Bigfoot TSとTX
3月にはいってからだったか戦艦武蔵が発見されたとういうニュースがあり、写真を見た時、一瞬シーラカンスじゃないかと思いました。 ・・・ということで、ハードディスクへの偏愛その1は狂い咲いた大艦巨砲主義の記念碑的な製品、Bigfoot 2台です。
黒縁の方はデータ救出した後、お客さんがくれたもので、単なるOSのエラーだったので不良セクターや物理的障害はなし。Bigfoot TS6.4A、6.4GB、Firmware Rev. A21.0F00、Made in Japan。ゾクゾクする感じの異常な大きさとシックなフォルム。手に持った時の持ち応えのある重量感。それを「えっ、呉れるんですか!」と飛び上るほどうれしかったのを思い出します。
灰色の方は、その少し後に未使用品をヤフオクで入手したもので、Bigfoot TX6.0AT、6GB、 Firmware Rev. A04.0V00、Made in Singapole。これは今日初めて封を切り、通電して確認、動作良好。箱もスポンジパッキングの立派なもので、箱のラベルには99年の日付があります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Quantum_Bigfoot_(hard_drive)#Quantum_Bigfoot_.28original_series.29
上記のHPによれば、TXが初めてGBで2ケタを達成し、TSで当時の最大容量を達成したとのこと。そして、TSがこのシリーズの最後の製品となった。 円盤の大きさで容量を稼ごうとしたこのシリーズは、一時の大盤振る舞いだったのか、今は亡きQuantumの社名とともに、愛さずにはいられません。
安いNASのデータ救出紹介
当社はバッファローのテラステーションやアイ・オー・データのLANディスクなど、ネットワークストレージ(NAS)と総称されるハードディスク群のデータ救出とシステム修復を行っています。
ご依頼の連絡をいただくと、「なるべくいじらないで現状のまま送ってください」とお願いするのですが、イザこういうの(窒息しそうなTS-2.0TS/R5↓)を作業台の上に置かれると、武者ぶるいが出ますね。
同業者の価格設定を見ると、NASは10万円以上とお高いのが普通ですが、当店は5万円が標準価格帯です。是非ご利用ください。(詳細は福澤商店ホームページ)
リンクステーションLS-VLの分解&データ復旧
@外装プラスチックの分解
こちら⇒http://hikarino.blog.jp/archives/3167214.html すみません。(^^;)
Aデータ救出作業
関連:認識しないLANDISK HDL-W500Uからのデータ救出 (その1)
USBメモリの物理障害に対応>
フロッピーディスクのカビ
研究室や図書館でフロッピーディスクを大量に保管している方は必見!
大量のフロッピーディスク(FD)からハードディスクにファイルを移す作業に従事して、FDのキズ付きの一因にカビがあることに気付いたので報告します。
@シャッターを開けてカビが見つかるのは稀ですが、
BキズができているFDを分解して見ると、カビの付着が認められる例が多いです。
★大切なFDデータのメディア変換、破損FDからのデータ救出のご相談は、専門の福澤商店へ (Tel.03-6276-1052, Mail:info@salvart.com )
大きな瑕疵?!
「瑕疵」をキズや欠点の同義語として使う人がいる。オークションに出品した中古品の説明に「多少の使用感はありますが、大きな瑕疵はありません」という例を見て、意味はわかるのだが「大きな瑕疵」の言葉のツナガリにどうしてもヘンダナーと違和感を感じてしまうのは、わたしだけでしょうか?
白川静著「字統」を参照すると、疵は《きず・やまい・いぼ 声符は此。此に些少の意がある。・・・漢書に「毛を吹いて疵を求む」のように小疵をいう。玉のきずは瑕、疵瑕は小疵。それより、欠点、疵毀の意となる。》、《「瑾瑜(キンユ)、瑕を匿す」、「瑕、瑜をオオはず」とは、美玉に小疵があっても、その価値を減ずるものではないとの意》とあります。
これを見ても、瑕も疵も小さなキズのことです。ですから、「大きな瑕疵」は「大きな小さなキズ」となってしまいます。瑕疵担保責任という法律用語があるようですがそれは別として、一般的な用法としては語源からあまり離れずに、瑕疵は「小さいキズ」や「欠点」の意味で使ってほしいものです。
以下インターネットで見つかる「大きな瑕疵」の例を拾ってみます。これを多用する分野は車検、オークション、住宅売買で、車検では専門用語化しているようですが、不適当と感じます。オークション、住宅売買では特にその際のトラブルで使われています。(カッコ)内は私の意見です。
【車検】「内外装ともに目立つ瑕疵が複数あり、加修または交換を要するもの. ・内外装ともに 加修または交換を要する瑕疵が多数あるもの」 (瑕疵などと抽象化せずに、「目立つキズ・ヘコミ」と具体的に書くべきでしょう。)
【オークション】「届いた商品に、大きな瑕疵があり返品の交渉をしたのですが、出品の態度が傲慢で、 また言うことが支離滅裂で喧嘩になってしまいそうです。」 (これも「正面の目立つところに大きいキズがあり」とか「取っ手がもげていて」とか具体的に書いた方が第三者に分かりやすい。)
【住宅】「たとえ中古物件であっても倒産した会社の分譲物件の購入となると、構造躯体などに、大きな瑕疵が購入後に発見された場合、今後きちんと対応してもらえるか不安で、物件は気に入っても購入に踏み切れない、というケースもあるでしょう。
大きな瑕疵としては、雨漏りや壁や基礎の大きな亀裂などがあげられます。 」 (抽象語として使いたいなら「大きな欠陥」が適当でしょう。)
cpu使用率100%
ところが起動してみると、いつまで待ってもデスクトップでポインタが動かせず、なんにも作業ができない状態。Ctrl+Alt+Delでタスクマネージャを呼び、大分経って現れた窓は「CPU使用率100%」を示している。
改めてタスクマネージャのcpu使用率の欄を見ると、今まで見過ごしていたsvchost.exeだけが99だから、これこそが張本人らしい。別のPCで「cpu使用率100% svchost.exe」を検索語にしてNetを調べると、「私のパソコンも少し前にそう言う現象が起こり・・・また新しい Windows Update をインストールしたら解決できました。」というアドバイスがあり、CPU使用率100%下ではアップデートもできないので、もう一度OSをインストールしてみることにした。その結果、めでたく今度は'R'が効いてアプリやデータが保存され、OSが再生。肩こりがなおったようにCPUが軽くなっていました。今Service Packは2だが、必要なければあえて3にしないことにした。
遠くない将来、東京を発ったリニア新幹線列車が南アルプスの長いトンネルを抜けて止まると、<そこは山国飯田市だった>ということになる予定の長野県飯田市の進学校・飯田高校の校歌の歌詞を見ると、
一、赤石山は巍巍として 我が南信の骨を成し
天竜川は逶?(いだ)として 我が伊那郡の血を成せり
〜中略〜
四、ああ白雲の谷深く 都の塵も通ひこぬ
この山川のうちのこそ まことの丈夫出づるなれ
〜後略〜
二番では四季の名所と修学志操の戒めを対句にし、三番では江戸時代の郷土出身の儒学者太宰春台と烈女山口阿藤を歌い上げ、それを前後の一、四番の山が高く谷が深いので都会のゴミのような文化は及んで来ないのだ、という地勢認識で挟むという構成になっています。
曲調も古めかしくて、あまりのアナクロニズムは痛快でさえありますが、地元民としてはこんな校歌が甲子園で流れたらさぞカッコイイだろうなと夢想したものでした。
学校のHPの「沿革」によれば、開校が明治15年(1882年)となっていますから、古色蒼然なのは当然かもしれません。ちなみに同校の水泳部だった私の従兄弟は赤い六尺褌がユニフォームだといっていました。
(校歌全文と試聴は⇒http://www.nagano-c.ed.jp/iida-hs/gakkouannai/kouka.html
さらに詳しくは⇒http://www8.plala.or.jp/hkino/file4-3.htm)
ところで本題はこれからで、飯田で甲子園といえば、昭和29年選抜高校野球において名投手光沢毅を擁して全国優勝した「飯田長姫高校」です。今回YOU TUBEで初めて聴いた校歌が「最後の校歌」と知って、ショックでした。あの長姫高校が廃校なんですか!
https://www.youtube.com/watch?v=r6hGev5fpZo
<飯田長姫高校校歌>
一、弦月高き赤石の
空澄み渡る朝ぼらけ
玲瓏の姿清くして
吾が益荒男が進みゆく
久遠の真理は天龍の
流れと共に尽きざらん
〜後略〜
歌詞は荘重な七五調の新体詩ですが、曲調は珍しく三拍子のワルツ。鈍重な吹奏楽の伴奏が、私には昔の映画「悪太郎」の情景を呼び起こします。―お寺に下宿している不良中学生、敷島煙草、無造作に置かれている茶道具、恋愛―なんというカッコ良さでしょう!ラストシーンではロマンチックな「さすらいの歌」が流れていました。思い出すのはあるいは、近所の空き地に小屋がけしたサーカス団から聞こえてくる妖しい誘惑の曲、首を振り足踏みを繰り返す象、漂う馬糞の匂いだったろうか。
学校のHPの「沿革」によれば、「大正10年飯田町立長野県飯田職業学校」として開校した由、やはり時代の香りに包まれていますね。こんな感じの良い校歌を制定した一因に長姫が進学校ではなく職業学校だったことも関係しているのかな。
昭和29年の春は私は小学校の1年で、長姫高校は私の実家と同じ町内にあり、このころは春夏のシーズンの日曜日には朝、町内清掃をしながら近所の子と申し合わせて、市営球場へ高校野球の南信地区予選を観戦に行ったものでした。そこで応援団が校歌を歌うのを何度も聞いたはずですが、この校歌は全然記憶に無く、今回初めて聴いたような気がします。
学校HPで確認すると、校歌の次に出ている「校友会歌」の方が何度も聴いた覚えがありました。この曲です!四拍子の、調子が良くて、今聴くとちょっと特攻隊を思わせるアブナイ勇ましさも感じますが、ガキ連中は意味もわからず「はーるかしーみどりのやまの・・・何々何のいーざ、行く手をみよやー」と歌いながら野道を行進したし、これは町内対抗の運動会や山行きの帰りのバスでも必ず歌われる我が町内のテーマ曲でもありました。やはり校歌の方は軟派すぎて力が入らないと当時の大人たちも思っていたのでしょうか。
より明瞭な校歌や交友会歌などが聴けるページ⇒
http://www.nagano-c.ed.jp/osahime/sougou/koka/koka_frm.html
<校友会歌>
一、春かすむ緑の庭に
花ぞ散りしく我等が母校
燃ゆる望みに微笑む友よ
集ひていざ行く手を見よや
〜後略〜
注(1):飯田市営今宮野球場写真。古代ローマの闘技場を思わせるコンクリートの観客席と選手入場口のアーチ。
注(2):高校野球がらみで飯田近辺のもう一校心に残る学校は、上記ページにも野球場写真がある、塚原学園天竜高校。昭和40年(1965年)選抜で甲子園まで行って初戦敗退した。この時は私の小学校の同級生が何人か野球部に入っていたはずなのだが、同校は短期間活躍しただけで地元に根付くことなく歴史の闇に消え去り、WEB上では当時の選手名や校歌にたどり着けないようだ。
注(3):この項ではいろんな方々のHPから引用させていただきました。感謝申し上げます。
「本を読むひとさん」の書評
インターネット書店BK1が無くなって二年くらい経つかな?私はここで本を買ったことがないのでいわば立ち読み専門ですが、「本を読むひと」のハイブロウな書評(レビュー)を読ませてもらうのを楽しみにしていました。それが読めなくなくなって味気ない思いをしていたところ、最近ごく普通に検索すればよいことを知り、再びズラズラと画面に表示させることができたので、同じ趣味を持つ方々のためにもここにメモしておきます。
BK1に寄せた書評(2009/6/17〜2012/1/21の176編)はhonto電子書籍ストアの「本を読むひとさんのレビュー一覧」で、
http://honto.jp/pd-review_819200051119.html
その後(2013/7/28時点で15編)は、amazon「本を読むひとさんのプロフィール > レビュー 」 で読めます。
https://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1SGJCE43TSP3B
検索する時は「さん」づけにするのが肝心のようです。
HDDの回転音がしない
パソコンでも外付けHDDでも、電源を入れると通常は「ウィーン」と内部のディスクが回転する音に続き、ドドドーッと細かく打楽器を打つような頼もしい感じの音が聞こえます。(ただしこれは3.5インチHDDの場合で、2.5インチになると音はかなり小さく、殆ど聞こえません。)これはヘッドがサーボデータをたどって読み出し開始位置まで動く音です。
しかしこれらの音が全然聞こえない場合には、PC側のマザーボードや配線、外付けHDDケースのロジックボードやハーネスの障害でなければ、HDD自身の基板(ロジックボード)の障害が原因でディスクが回転しないものと推定されます。
基板障害の場合の対応は、まず正常な同型機のボードに取り替えてみることです。
この結果は幾通りかに別れます。
@正常に動作する。・・・成功
Aディスクは回転するがヘッドが正常に動かない。・・・同じモデルでもファームウエア(F/W)のリビジョンが異なっている。F/WのリビジョンはHDDのラベルや基板のシールに表示されている場合と、どこにも表示されていない場合があります。正常なHDDならATA-DUMP.EXEなどで知ることができます。わからない場合はDATEの近似したものを試します。
B状態に変化がなく、ディスクもヘッドも動かない。・・・基板障害ではなくヘッドの吸着、モータ障害などが考えられます。これらの場合はそもそも全くの無音ではなく、通電時に「ウッ」というような「動きたくても動けない音」がします。対応は分解・部品交換・調整が必要になります。
Cその他・・・たとえば基板チップの発火とか一時的には認識しても続かないとか、いろいろありますが今回は省略。
下図はSeagate ST3160318ASのラベル側の画像です。Model名:ST3160318ASは2行目、Firmware:「HP34」は4行目に表示されていますね。
Western Digitalの場合はF/Wの表示がどこにあるかわからないので、Model名を枝番まで揃え、日付のちかいものを探します。⇒基板交換2題(WD20EARS, TelaStation Pro)
次の図はToshiba MK2023GASの表側(ラベル側)と裏側(基板側)の写真、およびATA_DUMP.EXEによる表示の比較です。F/Wの「MB001A」は基板上の長方形のラベルに表示されていますね。
ちなみに今回使用した画像はCanonの1万円以下のスキャナ=プリンタMG2100のMPナビゲータの自動スキャンで取得いたしました。
ルートディレクトリが表示できない
接続するとアクセスランプが点き放しになって、いくら待ってもルートディレクトリが表示されず、通常の救出ソフトでは救出できないという症状。
この症状を聞いただけで、ブートセクターやルートディレクトリに読み取れないセクターがあるのだろうと推定できますが、不良セクターには周期的に繰り返し現れるものと、単発のものがあり、前者はファームウエアに原因があることが多く、後者はディスク上の固有のセクター損傷の場合が多い。ということで、まだ救出が簡単か面倒か即断はできません。
不良セクターの分布を調べるために"Disk Salvage Tools"で原本HDDから作業用HDDに全セクターのイメージコピーを行います。この結果、読み取れたセクターは忠実にコピーされ、読み取れないセクターはNull値で代用されたクローンHDDが作成されたので、以後クローンHDDで作業します。
不良セクターは今回は単発で、全セクター数DFA147F(hex,以下h)中、Sector Address:3Fhと3B1FB08hの2カ所。Error Statusは80hの「タイムアウト」。これは「訂正不能のECC/CRCエラー」とは異なり、便利な"HDD Regenerator"でも修復できません。
3Fhはパーティションの先頭のBPBがある重要なセクターで、ここが読み取れないと先を見ることができず、アクセスランプが点きっぱなしになるのは当然です。
BPBのバックアップはNTFSならそのパーティションの最終セクターにあるが、今回はFAT32だからBPBはどこだっけ?近辺を探すと、Sector address 45hにバックアップがあった。これをセーブして3FhにパッチすればOKのはず。実行の結果、目論見どおりルートディレクトリが表示され、ランダムテストOK、作業完了。
もう1つの不良セクター3B1FB08hは前後関係から未使用域と判断され、問題ありません。しかし未使用セクターがどうして不良になるのだろうか?そうすると原因はやはりファームウエアの障害だったのかな?代金は交換HDD代込み39,900円なり。
http://www.salvart.com/
パソコン・インターネット
簡単な迷惑メール撃退法.
小生は色々経験した結果、メッセージルールを「メッセージ本文に'.mobi/' を含む場合に削除する」設定で、この2,3ヶ月スパムメールが殆ど止まっています。
XPが起動しない
Windowsが起動しなくてもOS再インストールしないで済ます方法です。
当店のPCはいまだにWindows XPです。長年使い込むとどうしてもOSの自動的なアップデートや、必要に応じてのアプリの追加が重なって、ある日突然ブルー画面が出たり、いつまで待っても暗い画面のままでWindowsが立ち上がらず、修復不能・再インストールという経験をもう何度も繰り返してきました。
立ち上がらない原因は大抵ハードディスクの不良セクターによるもので、HDDの交換が避けられません。まず失っては困るファイル(My Documentsやメール)のデータ救出が必要ですが、その方は自分の本業なので一向に苦になりません。面倒なのはOS、ドライバー、アプリの再インストールやメールの再設定ですね。これは時間がかかるので辟易してしまいます。特に持っているWindows XPのCDが古いので、Service Pack 2, 3とアップデートしないと入らないアプリもあって、ことに面倒を感じるようになりました。
それで昨年HDDを交換したとき、Windows XPをService Pack 3まで上げて、ドライバや常用アプリのインストール、My Documentsやメールデータ、お気に入りまで入れなおした時点で、手間を惜しまず、Disk Salvage Toolsを使ってもう一台のHDDにセクター単位の完全なクローンを作りました。これを保存しておいたので、今回はMy Documentsなどの救出の後、HDDの付け替えだけで済みました。ただし、又新しいHDDにクローンを作って保存したので、この次も簡単にHDDの交換が行える段取りです。
クローンは使用済みのセクターだけをコピーすればいいのですが、範囲が飛び飛びのこともあるので、漏れを防ぎ、時間短縮を図るためにCドライブはOSやアプリ用として適当なサイズに設定して、Cドライブを丸ごとコピーするのが簡単です。 下図は今回エラーで交換したHDD(左)と保存してあったHDD(右)、約半年の寿命でした。
カシオワード「誤って上書き保存したファイルの下敷きになって消滅したファイル」のデータ復旧手順です。
カシオワード(Darwinも同じ)のファイルシステムはMS-DOS準拠なので、MS-DOS用のツールがほとんど使えます。FD形式は新旧があり、2HDの容量は新は1.44MB, 旧は1.25MB。救出の可能性は上書きファイルのデータサイズが、消えたファイルのデータサイズより小さければ、その差の分だけはあるはずとの希望の元に作業しました。
作業手順と使用ツールは以下のとおりです。
まずDDisk.exeで第1トラックのSector群をdumpして、ルートディレクトリに削除ファイルとしての痕跡がないことを確認。
次は、ディレクトリにあるファイルが占めている領域以外の空き領域の残存データだけを取り出す作業。既存ファイルを削除してしまうので、rwfd.exeで原本の忠実なクローンFDを作成し、そのFDを使います。freerazer.exeをインストールしてあるPCでは、消したいファイルを右クリックで指定して「証拠隠滅」を選択すればワンタッチでファイルが削除され、そのファイルが占有していた領域もNull値で置き換えられます。
後はrwfd.exeで全セクターを1ファイル化して表示し、スクロールして残っているNull値でない領域から有効そうな文字コード群を切り出し、カシオワードのダミー文書にパッチして、Rich Text Converterで読み出し、内容を検討。その結果、10個程度の断片的なデータが取得されたが、残念ながら上書き文書の方が大きかったのか、探していたデータは見つからなかった。
下図はアスキーの全角文字コードファイル(下)をrich Text Converterでカシオワード(上)に変換して比較したもの。実際の作業ではカシオワードからテキスト(アスキー文字コード)に変換した。
NC工作機のプログラムFD修復
5月の仕事を振り返ると、4枚のNC工作機のプログラムFDをPCで読み込めるようにしてほしいという物件があった。
4枚まとめてということは障害は物理的なものではなく、論理的な問題ということが予想される。早速MagicCopyでクローンを作成してみると、4枚とも問題なくコピーできた。(これ以降patch操作等すべてクローンFDを使用した。)MagicCopyで見る限り、2HD・1.25MBのまったく標準的なもので、破損セクターは全然無い。にもかかわらず、RWFDでは全然読み込めないし、Ddiskでは1セクター目のみ読み取れるが、それ以後のどのセクターもエラーになって表示できない状態だった。
作業としては、辛うじてDdiskで読み書きできたSector 0のBPB (BIOS Parameter Block)に初期化直後のMS-DOS FDのBPBをパッチすると、以後問題なくルートディレクトリが表示され、ファイル内容も正しく表示できるようになったので、この方式で4枚共処理して終わり。1枚3,150円也。こうなるとRWFDは必要ないのだがもちろん全セクターのイメージコピー可能。
ところで、読めなかった原因はBPBが特異なものだったためということだろうか?先にDdiskで採っておいた元のBPBと通常のDOSのBPBとを見比べると、問題のFDの方は2行のみの簡単なものでFATタイプもないのだが、書かれていることに特に変な記述は無く、このセクターの末尾が00 00で55 AAとなっていないことのみが特徴的であったが、果たしてこれが受け付けられなかった原因かどうか?現に元のBPBをまたDdiskで書き戻してみると、今度はディレクトリもファイルも表示できてしまうのだった。
下図はBPBの比較:上が問題のFD、下が標準的なFD>
初期化してしまった動画ファイル救出
初期化した場合の救出の可否はメモリ内にファイル実体のデータが残っていることが肝心である。いわゆるクイックフォーマットならFATやディレクトリ情報だけ初期化して実体データの領域は空き領域として開放され、新らしいデータが書き重ねられるまでは残っている。
本格的なフォーマットはファイルシステムのデータを除き、全領域をNull値でつぶすので救出は不可で、またこのフォーマットにはそれなりに時間がかかるのでわかる。
今回のカメラはCanon EOS 5D、メディアは128GBのCFカード!(こんな大容量のCFカードがあるのですね。)初期化して新たに500点程の画像・映像を撮影した時点で、初期化前の撮影データが必要になり救出を依頼された。
新たに撮影したデータで上書きされている部分20GBを引いても、まだ残りがかなりある筈とのこと。以前のデータは主として動画で、EOS 5Dの動画のファイル種はカタログによればMOVとされている。
メディアが到着して、使用状況を早速Disk Editorで覗いてみると、Sector Address:215,000,000 (110GB)くらいまで使用痕跡があり、幸いにもクイックフォーマットで、十分救出作業の余地があることがわかった。
通常の救出ソフトでは古いファイルが全然出てこず、これはFATもディレクトリ情報も完全に更新されているため当然である。
今回救出に使って有効だったツールは復旧天使Standard RAID版のIntelliRAW機能@とR-StudioデータレスキューPROのディスクエディター機能A。
まず@でスキャンすると、下図のようにMP4とJPGファイルが交互に切り出される。(ここで、MP4はMOVと区別が付かないくらい似たファイルなのだろうと理解し、以後MOVと読み替えることにする。)ファイル名の数字は各ファイルのスタートセクターを示す。(細かく言えばオフセット値を足す。)しかし、残念なことに切り出したMOVファイルはどれもファイルサイズが小さすぎてすべてエラーだった。
そこでAを使って手作業でファイルを切り出すことにした。下のExcelファイルは開始バイトとファイルサイズ(KB)を割り出して並べたもの。@で一つSWFとして切り出されたファイルがあったが、これは@の早合点で、前にあるMOVファイルの後半部分であった。
下図ができあがり。
データ変換のご案内
古いデータを再利用したい、
何だかわからないFDの内容を調べたい、
破損して開かないFDを修復したい、
FDが次々壊れてしまう!
などでお困りのことはありませんか?
そんな時はフロッピーディスクの変換と修復の専門店
福澤商店・ディスク修復技研をご利用ください。
おもな対象:
◆Macintosh からWindows へ
MacintoshハードディスクからWindows HDDへ
800KBフロッピーからUSBメモリや1.44MB FDなどへ
クラリスワークスからMicrosoft Wordへ
ファイルメーカーからエクセルへ
◆NEC PC9801シリーズからWindowsへ
1.25MB FDからUSBメモリや1.44MB FDなどへ
NC工作機のプログラムFDのメディア変換
桐データをエクセルデータへ
N88Basic FDをMicrosoft Wordなどへ
◆ワープロFDからWindowsデータへ
書院、ルポ、OASYSなどの専用ワープロFDをWindowsデータへ
一太郎、松データをワード(Microsoft Word)へ
★基本料金は5,250円/FD 1枚、無料でお見積りします。
TEL.03-6276-1052 、メール:info@salvart.com
Home Page: http://www.salvart.com/
お気軽にお問合せください。
障害ハードディスク修復@不良セクター
ご依頼のハードディスク(HDD)が到着後、最初のテストのつもりで通電したところが、フォルダ構造が見えてファイルもスラスラコピーできてしまうことがある。こういう時は一旦終了して、受け側のHDDを繋いだりしてもう一度やり直したりすると、今度は全然ドライブそのものから表示できなくなっていたりするので、そおっと、できる限りコピーを続ける。これが救出の基本ですね。(この例はMBRなどHDD冒頭部やそれより前のファームウエア領域が不良セクターになりかかっている場合の現象と考えられます。)
ところで、救出の最初に優先度の高いフォルダ=ファイルにまずアクセスすべきか?それとも何よりまず、原本HDDの全セクターのイメージコピーを優先すべきかは迷うところです。不良セクターが現在進行形で増えつつある場合、どちらをおこなっても原本を損傷するからです。
◎不良セクターがふえつつある状態の現象としては、
・OSやアプリが起動途中でフリーズしたりしなかったりする。
・HDD内の一部のフォルダやファイルがコピーできなくなる、又は見えなくなる。
・特定のパーティションが開かないか表示されないことがある。
などがあります。
しかし、この場合でも全セクターのイメージコピーの結果、不良セクターが1個もないこともあり、その場合は純論理障害あるいはウィルス障害ということになります。
⇒お心当たりの方は福澤商店の詳しい業務案内にお進みください。
SATA HDDの接続端子破損の修復
写真のようにSATA HDDの電源・信号端子のピンを背後から支えているプラスチック板が折れている。
到着当初にはピンの曲がりは写真よりもう少し激しかったので、おそらく無理やりSATAケーブルに嵌め込もうとして支え板が折れ、ピンが捲くれたものと推測された。
ピン自体の折れはなく、まずラジオペンチでピンの曲がりぐせを矯正しただけでSATAケーブルにつないでみると、あっけなく認識した。
これで止めておけばよかったが、残っていた信号端子の方の折れた破片を瞬間接着剤で付け直すと(下の写真)、やや曲がって接着してしまったのが原因か、接着剤が障害になったか認識しなくなってしまい、やむなくもう一度破片を外し、こびりついた接着剤をカッターで削り取って、ようやく認識を取り戻し、データ救出作業ができたのでした。
Macでファイルをコピーしたら更新日付が変わった
長年データ救出の仕事をやっていても、救出作業のやり直しはそう何度もありません。今回これが起きたのは2013年3月18日 (月)付け記事「救出ソフト不要のTeraStation Proのデータ救出」の時で、納品してからしばらくしてユーザーから、「ファイルの日付が皆同じになってしまったが、これでは使いづらい」とのこと。ユーザーはクリエイティブ系のお仕事で、Adobe IllustratorやPhotoshopをメインに使っている。
前回コピーした環境は、
ホスト側:Buffalo のHS-DH320GLに読み出したいXFSフォーマットの500GB HDD(区画が大分奥まっていたので、MBRだけを書き換えて直接呼び出せるようにしたもの)をUSB接続で増設
クライアント側:Macintosh G5(Power PC) OS 10.4.11にHFS拡張フォーマットの2TB HDDをUSB接続
この環境でもう一度コピーしてみると、確かにファイルの更新日付がコピーした日付に変わってしまうのを確認。
今、ヤフー検索してみると、OKウェイブに:
「ファイルをコピーしたとき、もとの日付がコピーの日付になる」
http://okwave.jp/qa/q4234532.html
「ファイルの変更日付について」
http://okwave.jp/qa/q2367627.html
などなど、同様の相談がいくつも寄せられているので、小生の例もweb上に残しておこうという気になった次第。
小生は前回最初に試して、4GBを超えるファイルだけ気を付ければよいことを確認してあるRaise Data Recovery XFS(for Windows)とFAT32の組み合わせで救出し直すことにした。これで丸2日かかって500GB近いファイルをコピーしてMacで確認すると、ルートに近いかなりの数のフォルダがコピーした日付に変わっていたが、ファイルの日付は原本どおりだった。救出ソフト経由だからこのくらいはやむを得ないだろう。ということで再納品。
しかし納品後しばらくして様子を伺ったところ、「救出結果を新しいサーバーにコピーするのに、まとめてコピーしようとするとエラーが出るので、数フォルダずつ小分けにしてコピーしている」とのこと。
「えーッ?それではますます面倒なことになっているじゃありませんか。最初から新しいサーバーに救出すればよかったですね。・・・このエラーは小分けにしたらOKというのではなく、邪魔しているファイルをコピー対象に含む時に起きていると思います。Mac特有の隠しファイルとかが表に出ていて邪魔しているのでは?」などアドバイスしたのですが、この件はまだ判然とはしません。
Samsung HS12UHE
Macbook airの認識しない内蔵1.8"HDD Samsung HS12UHE(長さ54mm幅71mm厚み5mm,120GB)からデータ救出するために、わざわざ香港からこのHDDの名前を冠したUSB HDDケースを取り寄せて、いざ繋ごうとしたが、フラットケーブルの厚みがやや厚くてなかなか嵌らない。何度も試すうち、つい力が入りすぎたのかHDD側のケーブル差し込み口が壊れて、ひっくり返すとバラバラっとオシベのような細い金属片が卓上に落ちて散らばったのであります。
そういえば以前から所有している東芝の1.8" 80GB HDD MK8009GAHもケースのフラットケーブルとの相性が悪くて一度も使えていないのでこの際Webで調べたところ、このフラットケーブルの差し込み口にロック用の部品がついている形式がZIF(Zero Insertion Force) で、差し込むだけなのがLIF (Low Insertion Force)というらしく、LIFケーブルの方が青色の差し込む部分が少し厚くなっているようだ。
http://bbs.kakaku.com/bbs/05361010399/SortID=7877817/
そのほかに今写真で見比べているだけだが、東芝用とSamsung用とではケーブルの幅も違うように見える。
どっちにしてもこの差し込み式のフラットケーブルは好きになれません。このくらい小型になったら、ケーブルなど使わないで、日立のMicrodrive 3K4がコンパクトフラッシュと同じインターフェースにしたように、ケーブル不要の設計にしてほしいものだが、ケーブルの方が何か利点があるのだろうか。
RUPO JW-80F文書FDの修復と変換
はじめは2枚のJW-80Fの文書FDの修復依頼が来て、それをこなしたら今度は20枚近くが一度に送られてきた。これだけまとまるとお客さまには通常の半額以下にサービスできるし、こちらとしても余裕ができて、必要になるかどうかわからなかったが、JW-80Fの実機をヤクオフで手数料送料込2580円で購入して備えた。
先に済ませた2枚の障害は中心金具の接着部剥離だったので、コピーツールと元位置割り出し技術だけで復元、テキスト変換して内容確認したのだが、今度のFDはリング状のキズやキズになりそうなトレース痕がついたFDが多かったので、まず全部のFDの作業用FDを作成することにした。
当店のFD修復の大筋は、フォーマットの調査を兼ねてコピーツールで原本FDから作業用FDに全セクターの忠実なコピーを行い、傷んで読み取れないトラックやセクターにはモデルFDから正常なパターンをパッチしてとにかく物理的には正常なFDを作成し、それを変換ソフトにかけたり論理エラーに手を入れたりして読み出し、新しいFDに保存し直すという流れです。
読み出し・保存はJW-80Fの実機を使い、実機ではどうにも読み出せない最悪のFDは、ダミーのインデックスをパッチして蓄積領域を強制的に切り取って、Dos恋*でテキスト変換して、これを最終結果とした。
成績は、@完全復旧FD8枚、A部分的に伏字を含むFD6枚、B伏字を含むテキストファイルのみのFD3枚という結果で、成果が出せなかったFDは無かった。お客様はこの結果に大いに喜ばれて、わざわざチップまを送ってくださったのですが、それからしばらくして別のお客様が機種不明のFDを持ち込まれ、リッチテキストコンバータでは処理できずDos恋にかけると、またも「Rupo90/JW200」と判断されてテキストに変換できたので、このところ俄かにこのソフトは社内で存在感をましているのであります。
*「Dos恋」ver1.09D (c)1991 Data-Plan
救出ソフト不要のTeraStation Proのデータ救出
型式はTS-H1.0TGL/R5。ネットワークドライブが見えないとのことで持ち込まれる。中のHDDを引き出してRaise Data Recovery XFS (以下RAISEと略称)にかけると、4台とも問題なくフォルダ構造が見えるからTeraStationのファームウエアの障害と推定された。RAIDの使い方は2台づつミラーリングで2組のドライブとしていたとのこと。なのでDISK1か2とDISK3か4のそれぞれ単体HDDからファイルをコピーすればよいことになる。
お客様はこれを機会に新しい装置にするようなので、ファームウエアの修復による復元の意欲は全然湧かない。
要注意点はお客様がグラフィックデザインの会社で、クライアントマシンはMacintoshばかりということ。当店のRAISEはWindows環境で動いているので、Mac特有の隠しファイル(リソースフォークなど)に気をつけなければならない。
まず、サンプルをRAISEで開いてFAT32フォーマットのHDDにコピーし、Macで開いてみると、隠しファイルがきちんと働いて問題ないように見える。しかし本番では、途中でコピーできないファイルが出て来てエラーが続くので調べると、4GBのFAT32の限界を超えるサイズのファイルだった。
他に方法がないかな?WindowsでMacのHFSドライブに読み書きできるアプリ・MacDrive 5はWindowsドライブとしてHFSを利用できるだけなので、リソースフォークを隠しファイルとして扱ってくれず問題外だし、・・・としばし思いめぐらして出てきたのは、原本の単体HDDをTeraStationにUSBで繋いで、Macからネット経由でアクセスしようという案。これに使ったのはHS-DH320GLで小さいTeraStationだが、Buffaloのマニュアルでは増設側のフォーマットはXFSも可能となっている。しかし繋いでみると、HDDは認識するが目的のパーティション(以下区画と略す)ではない小さい区画しか見えない。ユーザー用の大きい区画は3番目で、さらにその区画内の奥の奥にかくまわれているから認識されないらしい。結局、原本HDDのMBRをこの最後の区画の位置とサイズのみに書き換えたら、目的の区画にアクセスでき、すべてのファイルをコピーすることができた。
書き換えの実例:
セクター位置: 0hの元の区画情報
MBRの読み方はWikipedia等でお調べいただくとして、ここに規定されている3つの区画のスタート位置(06〜09)とサイズ(0A〜0D)を示す数字を比較すると、最後の区画のサイズが際立って大きく、ここがユーザー領域です。
スタート位置:1844A3(hex sector以下hと略す), サイズ:1D0400DEh
次に、指定されている1844A3hを見にいくと、
2つ区画が表示されており、やはり後の方が際立って大きく、
大きい方のスタート位置は:42AD1h, サイズは:1CFD23C2h
ただしこの表示は1844A3から数えた相対的な数字なので、絶対的な数字に直すと:
1844A3h+42AD1h=1C6F74h
ここ(1C6F74h)に示されている区画情報は
スタート位置:3Fh、サイズ:1CFD2383h
絶対的な位置は: 1C6F74h+3Fh=1C6FB3h
これが最終・絶対的なスタート位置とサイズです。
セクター位置 0hの書き換え後の区画情報は下図になります。スタート位置以外はサイズ、パーティション種別など1C6F74hにある数字をそのまま写す。
障害フロッピーのフォーマットをチェックして、どのシリンダを見ても2HD形式(1.44MB, 1.25MB)も2DD形式(640KB, 720KB)も無い場合は、ハブ(中心の金具)とディスクとの接着部の剥離による<ハブ空転>、あるいはその一歩前の接着剤のユルミによる<位置ズレ>の可能性が高い。プラスチックの殻(ジャケット)を指で挟んでおいて、真ん中のハブを少し押し回ししてみて、回転できるようなら接着部が剥離していることは間違いない。
で、さっそく殻を割ってみると、コロコロとハブが転がり出てきたりします。これは典型的な例、位置ズレの場合には外見は正常なものと何の違いもないから、フォーマットの調査結果で判断するほかない。(位置ズレの修復法には後で言及します。)
ハブとディスクの穴の大きさには多少の遊びがあるので、空転の修復では元の位置を割り出して貼り直すのが、もっとも難しくかつ大事な作業になります。
最近は図のようにデジカメで写して画像をPCに取り込み、画像処理ソフトで拡大、左右反転、色相反転、任意角度回転などの機能を駆使してハブとディスクの剥離した接着剤の痕跡を比較し、元の位置を割り出します。(下図左側のハブは左右反転させています。)
位置がだいたい究明できたら、次は仮止めです。以前はハブとディスクの間に接着のために小さなフィルムの輪っかが使われていたので、それに版下作業で使うスプレー糊を吹きかけてまた間に貼ったのですが、近頃のFDはこの輪っかを使わないで直接貼り合わせてあるので、両面粘着テープを細く切ってハブの縁(へり)に貼りまわしています。このときは蒔絵師が金箔を切って貼る時のように息を殺して神経を使いますが、結果は強度はあり、飛沫が飛び散ったりしないのでお好みです。
仮止めしたら、MAGIC COPY VMやDSKCPY.EXEでワーク用のFDにセクタやトラック単位で読み取りテストをし(コピーを取り)ます。全然外れならすぐ止めて、位置を動かし、近い値が出たときは少し様子を見て、微小に位置を変えてまた読み込みテストです。これを繰り返します。良好な値が出たときはいったん止めて、殻の上から仮止めを強く圧迫して位置がズレないようにして、残りをコピーします。
今回は読み取りテスト2回目で早くも実用上OKがでました。これは位置の究明をじっくりやった賜物です。元の位置がわからないでやる場合、数十回も試行したりすることもあり、ディスクを傷めないように気をつけることが肝要です。
さて、位置ズレの場合は、すでに以前にズレていたものか、読み取ろうとしたときにズレたものかはわかりませんが、ズレと判断したら即、殻を割って接着部の強度を見ます。固いようならズレは小さいでしょうし、簡単に動くようなら剥離の一種としていったん剥がして処理します。
他にも書いたことがありますが、剥離はガラス質に硬化するエポキシ系の接着剤を使った古いタイプのFDで起き易く、ズレは熱でゾルとゲルの間を移相するホットメルトの接着剤で起き易いと思っています。最近のFDはみなコチラのタイプのようです。
ズレの修正にはドライヤで熱風を当てて、接着剤を軟化させてほんの少し、ズレタ方向の逆にズラします。ところでFDドライブは時計回りか反時計回りか?小生の研究では時計回りのようです(すべてのドライブがそうかどうかは知りませんが)。殻からハブとディスクを取り出すと、FDの裏面(反ラベル側、Side-0)を上面として置くのが自然ですし作業もしやすいので、この面から見れば反時計まわりです。するとズレは時計回りに起きていたことになり、修正は又、反時計回りに少し戻すということになります。なんだかこんがらがってわけがわかりませんかな?(^^;)。
後は剥離と同じように良い結果が出るまで読み取り試行と調整を繰り返します。
[ご注意] この稿は皆様にフロッピー修復のDIYをお勧めする目的ではありません。当店に仕事をお任せいただくための、プロの作業の一端のご紹介です。だいたい私のページを見て「殻と金具の隙間に瞬間接着剤を流し込んだがうまくいかない。どうしてくれる」などというセリフが出るはずがないのに、間違わないでくださいね。
HD-PNT1.0U3の分解
Buffaloの1.0TBポータブルHDDのコネクタが取れてしまってアクセスできないという障害。HD-PNTU3は自動暗号化機能があるが、今回のユーザーは暗号化していなかった由。
内部のHDDを取り出すためにHDDケースの分解をします。
写真のようにコネクタ部と反対側2箇所に薄くて硬いプラスチックを差し込んで、グニュグニュしていると上面部が浮き上がってくるので、さらに残りの上側面にもプラスチックを差し込んで引き上げると外れました。(写真はコネクタ部の位置がわかるように右側にケーブルを差していますが、実際の作業では外します。)
写真の赤丸の位置で、黒い底面の側は外側から突起、赤い上面部はその内側で切れ込みになって引っ掛ける構造になっている。
取り出したHDDを別のHDDケースに入れていくつかの救出ソフトにかけてみた結果、Final Data, R-Studio, 復旧天使などはファイルシステムが見つけられずフォルダ構造を再構築できない中、OntrackのEasy RecoveryのみがNTFSの区画を見つけ、無事救出にいたったのですが、セクター0を表示すると見慣れたMBRが無く、何か別の形式のようでした。
MOディスクのデータ修復、メディア変換のご案内
救出可能な障害やエラー表示(主なもの)
・「フォーマットされていません。フォーマットしますか?」
・「ドライブにメディアが入っていません。」
・間違ってフォーマットしてしまった。
・削除してしまった。
・ファイルやフォルダのアイコンが出なくなった。
・アイコンをクリックしてもファイルが開かない。
・市販の救出ソフトで救出できなかった。
など
標準MO (3.5インチ)の対応可能規格
・容量:128MB, 230MB, 540MB, 640MB, 1.3GB, 2.3GB等全規格です。
・対応OSはMS-DOS, Windows, Macintosh, Linux
大型のMO(5.25インチ)の対応可能規格
・当社の5.25インチMOドライブはHitachi OD172です。
・容量:両面で600MB, 1.3GB, 1.7GB, 2.6GBです。
・対応OSはMS-DOS, Windows, Macintosh, Linux
・ファイリングマシン用MOは対応範囲外です。
救出料金
230MB以下…10,500円
640MB, 540MB…18,900円
1.3GB, 2.3GB…31,500円
救出結果はMO, CD-RまたはDVD-Rに保存します。
メディア変換例
MO-->CD-R, DVD-R, USBメモリ,ポータブルHDDなど
メディア変換料金
変換料 3.5"MO…3,150円/枚
525"MO…5,250円/枚
変換先メディア料金:CD-R, DVD-Rは無料、MO,USBメモリやHDDは量販店時価に準じます。
例:MO 640MB…710円、USBメモリ8GB…2,980円、USB HDD 1.0TB…8,980円
★お持ち込みの場合、即対応いたします。
修復の所要時間は1〜2時間が目安です。
お気軽にお問い合わせください。
東京都渋谷区本町6-1-10
福澤商店 Tel.03-3375-5824
HomePage : http://www.salvart.com
Mail. : info@salvart.com
"鍛えてある" PC
FDやMOの障害で、Windows XP以上で『フォーマットしますか?』と表示され、フォルダやファイルにアクセスできなくても、Windows98や95では問題なく開く場合があります。
これはルートディレクトリデータのチェック範囲がWin98や95では狭く、XP以降では広くなっているために、この差の領域にCRCエラーなどがあると起こるとものと推定しています。
そのため当店では、「開かない」というMOやFDが持ち込まれると、ドレドレとまずはWindows98のPCにかけてみます。
すると、アッサリとディレクトリ内容が表示されでしまうことがあり、そういう時は(もちろん冗談のつもりで)「うちのPCは特別に鍛えてあるんですよ。」と申し上げると、お客様は「ナルホド」と感心なさったりしますネ。
同様の例は、書院やルポなどワープロ専用機ではフロッピーエラーになるFDでもRich Text Converterなら読み出すことがありますし、ファイルが表示できないMacintoshのMOをMacDrive5で「鍛えてある」Windows XPマシンで問題なく表示したこともあります。
ここでの教訓は「いろんなマシンに掛けてみな」ということでしょうか。
お暑うございます。
こう暑いとパソコンにもオペレータにも悪影響が出て、不注意ミスが増えるこの頃です。先週末、採り貯めたMovieファイルを外付け1.5TeraのHDDに1日がかりでコピー、終わった直後にパタンと机の上で倒してしまい、中からクリック音が聞こえ、はいそれまでよ!大損害。今日は反省をこめて、HDDの落下・転倒故障の予防法についてのお話です。
皆様も手が滑ってHDDを机の上や床に落としたり、掃除機が何かのコードを引きずったと思ったら、つながっていた外付けHDDが倒れたりとなどというご経験はありませんか?1Tera、2Teraという大容量が当たり前になっているこの頃、倒した人間はさほどの衝撃ではないと思っても、HDDの方は超精密機器なので敏感に反応して、正常に動かなくなってしまう例が後を絶ちません。通電すると、カチャコンという連続音がしたり、内部からウンウンうなり声のような異音がして、ディスクが回転しなくなっていたり、とかでいずれも衝撃で内部の部品の位置が許容範囲以上にズレてしまったことによる障害です。
予防法としては人間の側には、高名の木登りの故事のとおり、「HDDを持つときは慎重に!」といつも自分に言い聞かせること。これが一番ですね。特に何でもない机の上での移動などでこの言葉を思い出すこと。それからノートパソコンではふたをパタンッと閉じないこと。この衝撃が原因と思われる例もあるのです。
環境の観点からは、デスク上の機器のコードを床に乱雑に這わせないこと。これは引っ掛け予防の基本ですね。ポータブルHDDならケースの外側をポリエチレンなどの緩衝材で包んであるタイプは見た目にも安全そうで、安心です。机の上に敷く緑と透明のデスクマットも緩衝材としていくらか効果あるかもしれません。小生は患者HDDを調べるデスクにスポンジのマットを敷いています。
ついでにメモリで、床置きのPCにUSBメモリを挿して使うのは蹴ってくれと言わんばかりで、もってのほかです。蹴られて曲がってしまったというUSBメモリが持ち込まれた例が実際あります。その他、Buffaloなどの縦型の外付けHDDは平べったい向きに寝かせて置くと倒れることはなく、地震対策にもなります。横置きにすることでHDDに悪い障害はありません。
最後に蛇足:当店は「個人で頼める安心価格」がモットーなので、どんなHDDでも10万以下、大体は4〜5万円が平均です。持ち込まれる方は一様に「家族の写真だけはなんとか救出して欲しい」とおっしゃいます。救出できた場合は「今後はバックアップが大事ですよ」とご忠告申しあげるのですが、当店不能となると、なんとも申しあげようがなく、「小生などは一人目の時は随分たくさん写真をとったのですが、二人目はもうぜんぜん撮ってなくて、一人目と二人目ではこうも違うものかと驚くのですが、別に子供の方は何も文句は言いません。元々撮ってなかったと思えば諦めもつくでしょう。」などと説得力のないことを申し上げ、「どうしても救出なさりたい場合は、3,4十万はかかりますが救出できそうな会社を紹介できます。クリーンルームなどの設備の整ったところで技術者を待機させているのですから、高いのは仕方ありませんよ。」と申し添えます。お客さんも「自分はもう諦めるよりほかないとは思っているのですが、奥さんがね、許してくれない・・・」いずこも同じようです。
ダイナミックディスクからベーシックへ
6月第1週の土曜日に飛び込みのお客さんがあって、4台のHDDをダイナミックディスクで1つの領域としてまとめて使っていたが、パーティションが壊れたらしく、それ以降認識しないという相談。なかでもここにはいっているデータだけは救出したいというHDD1台を差し出されたのでした。
フムフム、こういうの、まったく同じ救出例を以前にどこかに書いた筈と、「ダイナミックからベーシックへ」でWebを検索したら、当時はまったくなかった詳しく書いてあるページが目白押しで、歳月の経過を感じたのもですが、私のページは出てくる気配もなく、「福澤商店」を検索語に加えてやっと現れたのでした。
それはすなわち、「サルベージ屋の掲示板」07年2月9日の日付のログで、ダイナミックディスクをベーシックディスクに戻すには:MBRのパーティションタイプの識別記号を42(ダイナミック)から07(NTFS)に書き換えるだけというもの。むずかしい使い方をしているのでなければ、これで十分通用しますね。
自分のページを参照しながら、お客さんの目の前で、MBRをSAVEして、42を07に書き換えてPatchしたら自動的に認識して、それでおしまい。全部で所要時間15分だったから、高いこといえませんでした。
ワープロのフロッピーのデータ救出をやっていると、同じお客さんが2度3度とご利用になり、そのうち、今の機械が調子悪いので、中古機を1台購入したいというご相談になることがよくあります。
まずはネットオークションや中古機販売店を紹介していますが、地方在住やご高齢のお客さんだとご自分では面倒なので、1台頼むという流れも自然で、良さそうなのをネットで仕入れて、送ることになります。当店のメリットは印刷用のカラーリボンをいっぱいお付けします。これは以前勤め先の事務機販売会社が潰れた時に、足の踏み場もないほど散乱した消耗品のゴミの山から拾い出してきたもの。こうしていままでに斡旋した中古ワープロの種類はルポ、書院、オアシス、カシオワードなど多種にわたります。
ここで問題なのは、やはり年月の経過で、最後の専用ワープロWD-CP2が出たのが2000年とのことで、もうそれからでも12年です。15年20年はザラですから、調子を調べて送っても、「FDを認識しないことがある」とか、「印刷がズレる」とか微妙な障害のクレームや、OASYSだと「キーボード配列が違う」というクレームですね。(OASYSはネットオークションでは親指シフトがほとんど無くなって、JIS配列ばかり残っているみたいですね。)それでやむなく仕事でフォーマットや結果の確認用に使っている愛用のマシンを、磨いて送ることになってしまったりする。このパターンの繰り返しです。
しかし、販売は好きなので、まだまだ続けていくつもりです。
サンワードFDのフォーマット
SANYOワープロ・サンワードのFDのフォーマットは少し変わっています。
1セクターは512バイトで、1トラックは15セクターからなり、裏表各面のトラック数は80、両面で160、合計容量は512×15×80×2=1,228,800バイトです。
昔の日本のPCの標準機ともいうべきPC9801のMS-DOSの2HDのFDは512×16×77×2=1,261,568バイトなんです。違いは1トラックのセクター数とトラック数ですね。コピーツールなどは2HDといえばトラック数をMS-DOS標準の片面あたり77と決めていることが多く、サンワードの末尾のトラックがコピーされないことがあります。要注意ですね。
ちなみにWindowsなどのAT互換機のFDのフォーマットは、512×18×80×2=1,474,560バイトですネ。
基板交換2題(WD20EARS, TelaStation Pro)
@WD20EARS
「USBハードディスクに間違ってパソコンのACアダプタを接続したところ電源が入らなくなった。分解してHDDを取り出し、別のUSB HDDケースに繋いで電源を入れると一瞬電源が入るが、すぐに切れてしまう。HDDの基板のところからショートして焦げた匂いがかすかにする。」
とのメール。これは基板障害の疑いが濃厚。容量は2.0TBとのこと。しかし最近のHDDは型式とファームウエアのリビジョンまで揃えて基板交換してもうまく動かないことがあり、予算もあるので、そう何台も試せませんが、運を天に任せてすぐに送るように返信。依頼メールに問題のHDDのラベル画像が添付されていたので、ヤフオクで同型機を探し、そのうちでもDATEが最も近い1台を入札。それがなんと1日違いの日付。これは奇遇というべきか!
そして無事落札。ありがたいことに即発送してくれたので、ご依頼のHDDと基板取り用のHDDが届いたのが同じ日だった。これもすばらしい一致。で結果はもち完動。そのままご依頼者に発送したのでした。こちらには基板のない正常な2.0TBの筐体がデクノボウとなって残ったけど。
ATelaStation Pro TS-H2.0TGL/R5
ごひいきのユーザーからいつものように症状の説明なしでデータ救出依頼のテラステーションが届き、早速内部のDISKを取り出して聴診器を当てて1台づつ動作チェックしたところ、DISK 1は起動途中で回転が止まってしまい、当然ながらどのセクターにもアクセスできない状態。これはBIOSでもエラーが認識され、ディスクの冒頭部に物理的な障害があるものと推定された。
さらにDISK 2は小さなカリカリ音が聞こえ、ヘッドが何度も出直しをしているようで、認識に手間取るがなんとか起動、しかししばらくするとアクセス不良が頻発、こちらはBIOSでのチェックはパスしてしまう。
この2台は電源投入直後はHDDとして存在が認識されるのに、途中で止まってしまったり、アクセスできなくなるためにTeraStationとしてはいつまでたってもセットアップが完了せず、エラーメッセージも出せないというやっかいな状態である。
このTelaStationのレベルはRAID5なので、4台構成だったら3台は正常でないとデータ救出できませんね。さて、どうしたものか?
ここで長年の経験から、あの小さなカリカリ音をどこかできいたことがあるのを思いだし、記憶の細い糸をたぐって、そうだ基板交換してみよう!と思いつくのが小生の天才的なところですね(^^;)。それもDisk arreyに使うHDDは大抵同じモデルで同じロットの製品で揃えてあるので、こういう場合基板取りには困りません。
ダメなNo.1 HDDの基板をNo.2のHDDに付けて復活したので、No.1を外した3台のDegrade Modeの状態で、データ救出をはじめ、しかし小一時間でエラーが発生、ディスクアレイが見えなくなりました。
No.2の基板がまた損傷です。正常なNo.3やNo.4の基板を使うと、全セクターイメージを別のHDDにコピーしなければならなくなるので、今度は在庫していた同型機の基板を試す。 日付は10日違い、BIOSではエラーを感知され、「早いとこバックアップをするように」とアドバイスが出たものの、セクターには正常にアクセスでき、またDegrade Modeで今度は全データを救出できたのでした。先の基板エラーはNo.1についていた時に既にこわれかかっていたものと推定した。
その後、(バックアップがあるので)安心して1台目から新しいHDDを差し込んでRAIDの復旧を行い、4台とも新しいHDDにして納品したのでした。
接続不能HDDからのデータ救出
ユーザーの申告症状は「起動中にブルーの警告画面が出て起動できない。セーフモードではリスタートを繰り返し、他のPCにUSB外付け接続でこのHDDをつけてもやはりブルー画面が出てPC本体が停止してしまう」というもので、データを救出してからメーカー修理に出す予定とのこと。
当店でさらにWindows XPのCDで起動してみるが、HDDに関する項目のところまでくると、同じくブルー画面になってしまうことを確認。Disk Salvage Toolsで全セクターイメージを採って同時に不良セクターを調べたがエラーはなし。これはかなり強烈な論理障害です。
Technical informationのSTOPコードは0x00000024で、チェックディスクでHDDの損傷がないかをチェックせよとか、表示されているとおりntfs.sysのエラーの可能性が高いので、webをしらべるとその書き換え方もでている。
しかしこのHDDを接続した途端にWindowsが止まってしまうのでチェックディスクもできないし、ntfs.sysのリネームもできない。
こういう場合どうしたらいいかな?当店の答は下記です。
まずNTFSを理解しないファイルシステムでSector 0hをNull値に書き換えて(例によってFD起動のWindows 98+DST)、NTFSがわかる機械に接続しても内容を悟られないないようにしてから、XPの救出ソフト(今回はR-Studio)で通常どおりファイルを救出、です。
なんですか?これは。
黒水晶ですか?
なんなんですか?一体。
こないだ出た石です。
ホント食事中になんですが、トイレでウーンと唸っていたら、前からポーンと飛び出してジャリジャリ音がしたのでビックリしたのです。
(この件にかんするウンチクはまたの機会に。)
次にこれは先日予告した傘です。
真ん中の骨が緑に見えますか?
朝顔のつるを絡ませるフェンスから1本抜いて利用しました。
結構長持ちしているので、最近にないヒットです。
ACアダプタの分解修理
「先達はあらまほしきものなり」といいますが、ACアダプタの修理のマイスターページは「伊達なページです」ね。とても楽しくて参考になります。http://www.urban.ne.jp/home/date/AC2/AC2.htm
さて、小生愛用のATA-SATA両用のHD外付けケースのアダプタが断線したようで利かないので、アダプタだけ売っていないか調べましたが、メーカがはっきりしなくて諦めてかけていたところ、このページを発見!ダメ元で分解修理してみました。
この手の小型アダプタは境目がガッチリ接着してあるタイプで、カッターでゴシゴシ切れ目を広げます。モノが丸っこいのでカッターが外れやすく、気をつけないとケガをしそうです。次にドライバを切れ目に差し込んで、半分ひきちぎるようにしてコジ開けたのでした。
途中を省略しますが、ケーブルを切り詰めてハンダ付けするのは厄介なので、また暇なときにということにして、ビニールテープで応急手当して、見事正常に動作するようになりました。
つぎに、これまた愛用のATA-HDDやクーラーを外部電源で動かすためのACアダプタです。こちらは4箇所がハメコミになっていて、ドライバだけで簡単に開きました。中身もあまり混み入っていません。
ところが基板を取り出してしらべても、断線個所がどこにもみつからず、とりあえず元に戻して通電チェックしたらOK。アラッ!こういう現象はたまにあります。セロテープで仮留めして、また動作不良が出るまで待つことにしました。
HDDのデータ消去/廃棄.
当社のデータ消去/廃棄は、廃棄するHDDの機能が正常なら全セクターにNull値またはrandom dataを書き込み、もしHDDが壊れていて正常に書き込めない場合は、分解してプラッターを物理的に破壊した上で、写真を撮り、廃棄証明書を発行することにしています。
最近は1.0TB、2.0TBなど大容量HDDも当たり前に廃棄依頼されるので、消去するのに2,3日かかってしまうこともあります。
今回は機能異常の160GB HDDを完全分解しました。
底面の基板を外して裏返してみると、チップがブローしていました。このHDDはこれ以上壊さなくても、データを読み出すにはこれに適合する基板をさがしてこなければならず、なかなかむずかしいことですが、念のため2枚のプラッターを取り外して、折り曲げ、別々に廃棄。これでデータを復元することは不可能です。
目がねのツル直し
老眼鏡は専ら100円ショップで買うことにしています。安くて助かりますが、簡単にツルが折れてしまいますね。それも同じ側が折れることが多いですね。「それはオマエの顔がゆがんでいる証拠」ですか?
@今回は今まで不可能と思われていたこの同じ側のツルで再生してみました。
A左側のツルを外して、再生するメガネの右側に差し込み、下からネジで留めます。当然ながら耳にかかるカーブが上向きになります。
B電熱器であぶりながらゆっくりカーブを直します。まず直線に伸ばして、さらに逆向きにまげて行きます。出来上がり。
次回はやはり簡単に折れてしまうビニール傘の骨直しでもやりましょうか?なんだか傘貼り浪人の心境ですね。
12月8日朝9時半ころ通勤の道すがら、新宿新都心の中央公園の向かい側の夏まで消防署のあったところの前の大ケヤキ1本が横倒しになって、車道を半分塞いでいるのを見た。 既に警察や消防が来て立ち入り禁止テープが張られ、交通整理・現場検証・掃除がはじまり、野次馬や報道関係も集まっていたから、発生から1時間以上は経っていたものと推定した。
台風の翌朝など大きな枝が落ちていることがあるが、今朝は風は無く、自然に倒れたとは考えにくく、幹の下に助手席がつぶれたトラックが絡んでいたので、このトラックがぶつかってへし折ってしまったものかとも思われるが、植え込みに乗り入れた形跡はなく、トラックの進行方向と木の位置が合わないので、小生には倒れた原因はわかりません。
自分のMOが他所では認識されない事
自分のPCでは問題なく読み書きできるMOが他所では認識されなかった経験、てありますか。このところ、MOの救出結果を渡したお客さんから「全然開かない」とのご指摘が連続したので、原因を調べてみました。
まずMOディスクは「最近は使わないので、どうぞ」と入力センターの知り合いからごっそり頂いた640MBの新品。ただしMacフォーマットだったので、愛用のWindows XPマシンでFAT16に再フォーマットした。
戻してもらったMOは、初期化したPCではやはり問題なく開くのだが、解析ツールでセクター内容をDUMPしてみると、冒頭から10セクターはMacフォーマットのままで、FAT16のBIOS Parameter Block(BPB)が現れるのは、Secoter address:64であった。Windows formatの未使用MOではBPBはかならず冒頭セクターにあるから、この違いが他所のPCで認識されない原因と推定される。(下図は解析結果。「パーティションのオフセットサイズ」にご注意)
次に、このMOを普段はあまり使わないWinXPのノートPCにMOドライブごと移して試してみると、やはり認識されない結果であった。
そこで、2台のPCの違いを考えてみた結果、愛用のPCにだけインストールしてあるソフトではMacDrive5が怪しく、これが働いて特殊なフォーマットを作ってしまうものと思い至った。まだこのソフトを外しての検証はしてないのですが、今後は一旦IO-DATAのDisk Refresherで頭の辺をNull値に戻してからフォーマットすることにした。
Macintosh 2DD 800KB FDのセクターイメージ
Macintosh 2DD 800KB FDの全セクターのイメージファイルを作るには、どうすればよいか?
古いMacには長らく触っていなかったので、忘れていましたが、立ち上げてみたところ、当社のPerformerにはDiskcopy v4.2が入っていました。
これは一旦イメージコピーを作って、それを別のFDにコピーしたりするので、この中継ファイルがイメージファイルですね。
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