便利屋日記
2002年8月
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いろいろ成功談・失敗談・苦労話などに季節の風物も折りまぜて、記帳していきます。よくある、あまり専門的でない、パソコンユーザーが遭遇するトラブルの解消法やお役立ち情報になっていれば幸いです。
人のフリみてわがフリ直せでっせ(^^;)。
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| 修復実績表|
| SalvagerTop|AnnexTop | |
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002/8/28(水)湿度高し
MOA-S640Wの分解
IOデータ機器の外付けMOドライブ。半年程前チョット手が滑って事務所のカーペット敷きの床に落としてしまったら、パワーオンのランプも点かず、以後死んでいるもの。今日は暇なので、分解してみました。
筐体デザインは前々項のHDA-i60G/1394と全く同じで、ほぼ同じ手順で分解できる。違ったのは、外側パネルは両方とも外さないと本体が取り出せない。
出てきたのはFujitsu MOF3064SS, made in Thailand。後に残るのはインターフェイスケーブルと、電源スウィッチ、SCSI番号のスウィッチだけ。
裸のドライブ本体をWindowsNTマシンの内臓SCSIケーブルに繋いで立ち上げると、リムーバブルディスクのアイコンが現れ、MOの内容が開く。アラ!何ともないじゃないの。
ということは、どこかコネクタが緩んだだけなのか?それともスウィッチ内部のトラブルか?組み立ててテストしたら、目覚めたようにランプが点灯、正常稼動をはじめたのであります。こういうこともあるんで、分解はやめられません。
不意に、昔々小学生だった頃家の扇風機を分解して、組み立てられなくなって泣いてしまったことを思い出しました。あの時は出入りの電気屋さんが来て直ったのですが。
ところで、今日見た楽しいHPをご紹介:パソコンのハードディスクを分解(桜井昭三)[HDから取り出したマグネットの吸着力を調べる写真は笑ってしまう]。もう一つ、
おもしろ分解博物館〜機械のなかみは?[スケルトンのHDが載っている。これ今売っていたら絶対買いですね。]
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002/8/26(月)まだまだ残暑ですね
ホームページの移転
弊社の業務用HP(Salvager)はSo-netのU-Pageを本拠地にしているのですが、このたびプロバイダーからメールが来て、「大変お手数ではございますが、2002/12末までに」パワーアップしたU-Page+に移転して下さいとのこと。無料サービスのサーバーを利用していると、たまにこういうことがあります。領域が10MBに増えたのはありがたいが、あちこちのページがヤフーなどの検索の対象になっているのに、来年からはそのリンクが切れて、商売が成り立たない!被害甚大です(^^;)。
新しいURLは http://www004.upp.so-net.ne.jp/salvager/ 前より、少し短くなりましたが、弊社としてはこれからの3ヶ月でこの新しいURLを検索エンジンへどのくらい周知徹底できるかが勝負です。ということで、早速登録申請を開始。
申請したのは、まず一番にJOY。私の研究では、ここの情報がgoogleにキャッチされると、Yahooやgooなどのページ検索対象に追加されるようです。次がinfoseek、ここはロボットが仕事をしている由だからノーハードル。ついでに便利ページとLycosにも申請。Yahooにも一応出してみたけどこれは無理かな。
Yahooで自分のページのリンク状況を調べている過程で、「自費出版とゾッキ本」のキーワードで検索してみる。図書館・新聞・書店などの目録類を除くと、読後感想としては、私のも含め3つ。自分のはレベルが低くて見劣りしますが、『日々の雑感2002年4月』は内容に≪くり返しが多く、引用や注がきちんとしていない≫と素気無い批評で、情報面から切ればそうかもしれないけど、他に面白いところはなかったのかな?好対照が『2002年3月の日記』で、この著者の文章のまさに味わうべき所を味わっていて、≪上質の知的エンターテインメントにもなっている≫と高い評価。奥さんが組版をしたことも含めて批評するあたりも流石です。
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002/8/10(土)最高に暑い
HDA-i60G/1394の分解
IOデータ機器の外付けHDDシリーズ、i・CONNECT搭載。i・CONNECTは同社独自のマルチI/F機構で、これなどはコンバータケーブル1394-iCN(\9,800)を介してFireWire
(IEEE1394)で接続させるのだが、最初からFireWireケーブルだけで接続できるように作った方がスマートでよかったのではないか?どうせ、もしUSBで繋ごうと思ったら、USB-iCN(\5,800)というやはりコンバータケーブルが必要になるのだから、そんな余分なお金のかかることをする人はいないもの。
ところで、問題のHDはその電源をONの状態でMacを起動させると、デスクトップが開き終わる寸前でフリーズしてしまい、データが取り出せないという症状のもの。
この時HDは赤LEDが点灯しっ放しになっている。ということはヘッドが読みに行っている。ためしにMac本体から切り離して、単独で電源投入すると、緑LEDのみの点灯になる。ということはスタンバイ状態。これ等を総合して、ハードディスク上やヘッドの障害ではなく、ファイルシステムかインターフェイスの障害ではないかと考えた小生は、Windows98マシンにつないでみたいと思ったが、マシンが古くてFireWireが使えない。で、奥の手、外付けHDDを分解して、中身のHDを取り出し、これをWindowsに直付けするか、別のi・CONNECTの筐体に入れ替えてMacにつないでみる、という方針を立てた。
@さっそくヨドバシカメラに行って、類似型のHDA-iU40を\16,800で購入。これをMacで初期化して、使えるようにしておいて、分解してみる。
Aプラスチックの天地カバーはすき間にドライバをこじ入れて無理やり外す。(以外にないのかネ?)
B側面のアルミ板カバーは精密ネジ4個で固定されているが、中身のHDが固定されている側を外すと、コントロール基盤側で、すぐにHDが取り出せるので、正解。反対側を外した場合は、又金属板が現れてHDは見えない。結局残る側も外すことになる。(実は後者をやってしまったが兎に角とり外せたので、)次に、
C異常を起こしているi60Gの方の分解にかかると、精密ネジの取り外しの過程で問題が発生。出荷段階でのネジの締め付け過ぎか、精密ネジ用のプラス・ドライバの頭が潰れてしまった。もう一本、これは握りが細いので、ビニールテープをぐるぐる巻にして、力が入るように工夫して再挑戦すると、今度は握りが割れてドライバの軸が取れてしまった。まったく馬鹿力で締めたものだ。やむなく近所のソフマップに行って、赤い握りに+−が差し替えで使えるタイプを購入。\240也。長いのが多少気になるが軸が黒くて前2者よりは太いのが頼もしい。
この3本目はどうか?これもたった1回の試技で簡単に頭潰れ。これは人力ではなくロボットが組み立てたのか?もうこうなると、このネジさえ外せばデータが出てくる気がして来て、諦められない。
カンカン照りの街をママチャリ飛ばして行ったのは新宿南口の東急ハンズ。数ある精密ドライバ中で、最も軸が太く、先が硬そうで、値段もよいものを選ぶ(\900也)。同時に、矢羽型のヤスリも購入。(\620也)。これはネジの頭をなめてしまった時に、プライアで掴んで回す時の備え。
このドライバとヤスリで最終的に、HD本体の取り出しに成功。MAXTOR
N256が出てきました。
で、Windowsにつないで読めたのかって?それがMacへの直付けを試すと、デスクトップには現れないが、ドライブ設定には「初期化の必要なディスク」としてリストアップされている。これではどうしようもなかったが、Windows98では、起動時に「ドライブ読取エラー、ドライブD:」と表示され、クリックするとどんどん開いて、一部のFileにFATのエラーは残るものの、大部分は読め、(後日更にWindowsNTに繋ぎ直してみると、FATのエラーも無くなって、全部読め)てしまうのでした(^^;)!!
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002/8/6(火)晴れ
ああ東京めたりっく、君もか!(You too, Metallic!)
わが国におけるADSLの先駆者、東京めたりっく通信。この間、1メール許容量が大きいのでお奨め!と書いたばかりなのに、お知らせが来て、「メールスプール容量は1アカウントあたり25MBに変更」だそうです。同時に1500円近い値下げ。そんなのより転送量100メガが良かったんだけどね。これでは普通のプロバイダに混じって、ますます霞んでしまいます。ヤフーの傘下に入って心配してたことがいよいよ現実になった。
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002/8/3(土)晴れ
便利屋の家庭奉仕 (1)自転車の鍵取り外し
娘がキーをなくして乗れないくなった自転車を近所の自転車屋さんにみてもらったところ、鍵が頑丈すぎて対応できないとのこと。それではと、細めのドライバを鍵穴に差し込んでチョットひねったら、簡単に開いてしまった。こりゃホトンド飾りですね(^^;)。 ついでにパンクも直す。チューブを取り出すと大きな穴があいている。タイヤの対応個所を見ると、そこだけが極端に磨り減ってこれまた穴があき、チューブが直接地面にあたったらしい。どうしてこうなるかといいますと、簡単に推理できます。キーを無くして、学校から家まで後輪の回転しない自転車を引きずって帰ってきたのですね、わが娘は。その姿が目に浮かぶ。
(2)スポイトの使用法追加事項(4月4日に見学記あり)
ユニットバスの排水が又悪くなって、今度は見学で覚えた技術の実践です。
湯船に10センチ位水を貯めて、洗顔ユニットの下の排水口のカバーを外し、スポイトを当てがって用意の体勢。湯船の栓を抜いて排水パイプに水が充満すると同時にスポイトの激しい上下運動をはじめ、ようとしたら、予想通りに行きません。スポイトが一度押し込むと戻らないのです。何度か実験した結果、もっと湯船から大量に水を流して、スポイトの側に激しい逆流状態が起きるくらいにして、吸着させると、手応えがありました。パイブ全体の水を押したり引いたりする感じになります。それを3往復くらいやると見事、髪の毛のカタマリが浮き上がってきて、一気に水が流れて行ったのでした。めでたしめでたし。しかし、スポイトの使い方が書いてあるホームページなんてここだけでしょ(^^;)。
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002/8/2(金)晴れ、夕立
今日は午後から本格的な夕立になって、雷鳴が轟き、稲妻が南の空に走っています。少年時代に周囲の山に落ちる雷を中学校の窓辺から眺めていた記憶が蘇ってきます。稲妻の閃光と、雷の音、篠つく雨。
飯田(小生の故郷)には二本松という落雷の名所があったなあ。あの辺の花火工場が爆発したこともあったし、S君と過塩素酸カリのロケット実験もしたし、・・・と記憶が次々とフラッシュバックしてきます。ということで、ではありませんが、
火の玉カンタム・ハードディスク基板交換実験
今週は有名な不良ディスクが立て続けにわが社に送られてきて、貴重な体験をさせていただきました。Quantum
Fireball lct 10, 同じくlct CX, Fujitsu MPG3204ATの3台。(「有名な」というのは後でインターネットを検索して、その障害事例の多さで認識したことでしたが。)この3台は全てまずBIOSで認識されないもの。もちろんfdisk
/mbrが利かない。
Quantumの2台はパソコンに繋いでもモータが回転している様子がありません。基板をよく見ると、どちらも電源からモータにいく回路上のLSIに焼けた痕跡があります。もしかしたら同じ型番の基板交換だけで直るかもしれないと、思いつきますよね。即、近くの新宿ソフマップ中古Mac館に駆けつけて、運良くCXのクライアントが使っていたのと同じG4/350/10GBをゲット!税別19,800円也。ママちゃりの真中に挟んで引いてきました。開けてみたら、なんと言うことでしょう、NECのHDではないか!ジャンク品だから、どこが悪いのか、画面もでません。スゴイお荷物を背負い込んでしまった。
翌日は気を取り直して、一日秋葉原めぐりで同型HDを探索。10GBや20GBというのは既に時代遅れで、単体ではそう簡単には見つかりません。特にCXを買ったソフマップのMac館の地下では、10GB内臓のG4やG3をいちいち開けて探していただきました。同じG4でもQuantum、NEC,Maxtorなど勝手な銘柄がいれてあるのでね。結局CXは単体をストック箱から見つけてくれました。他のショップでlctは15と20はありましたが、10は結局見つからず。折角だから15を買い、MPG3204ATもなかったので、これは通販で似た型番のMPG3204AT-Eを購入申し込み。
さてその翌日はいよいよ基板交換実験です。
まずMPG3204AT:これはテストでは円盤は回転しているがBIOSで認識しないもの。基板の外見上の異常は認められません。MPG3204AT-E(発注したらババ抜きのジョーカーみたいに翌朝宅急便で届いた)の正常動作を確認後、この基板を外してATに乗せ換えました。2つの基板回路の様子は並べて見ても違いが分かりません。ただ、基板の隅にプリントしてある番号が1文字違うのですね。ちょっとガックリしますが、試しにPCに繋いで通電してみると、それまでしなかったカタ、カタ、カタという音がして、矢張りBIOSが認識しません。どうもこれは基板とHD本体がマッチしなかったみたい。
次はFireball lct10:これに、lct15の基板を乗せ換えてみました。この2台は一見似ていますが、よく見ると全然違います。通電してみたら、円盤は回りましたが、認識はされません。仕方ありません。で、ヤフーの検索で、この道の先覚者に遭遇。lct 10やCXの基板交換の経験豊富で、基板もお持ちなのはホームページに書いてあります。懇願して、やっていただけることになりました。さあ、その結果は!(来週あたりかな?)
3つめFireball lct CX:これは前2例とは違い、まったく同一型番です。ワクワクしながら基板交換。IDEインターフェイスのある、使える手持ちのMacはCUBEと例の役立たずの新入りG4。G4はまだ動きませんから、CUBEを分解。四苦八苦してIDEケーブルを引き出して接続。電源ケーブルを差したとたんに、Switchが感応して点灯。画面がでません。Switchランプは電源が入ると消えるはずが、点きっ放し。きちんと組み立てないとタッチ・スイッチは正常動作しませんね。それは面倒なので、とりあえずDOS/Vマシンを使って認識を試みることに方針転換。DELLのMainの2ndaryに繋いでフレームを外したままSwitch
ON!
BIOSが認識に手間取ってます。なんだか回転してないみたいだし、と見る間に、パチッと小さな音がして基板のモーターコントロールLSIの真中が弾けて火を吹き、線香花火の末路のように赤い火が寂しく闇に消えたのであります。あああ、高い花火。
どうもこの場合はHDの駆動系内部に問題があったのかなというところ。
以上大雑把に総括すると、基板はまず同型のものでないと、お金の無駄使いになります。同型の基板でも問題が解決するとは限らず、安易な基板交換は火事のもと。
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